私は2016年から日本テレワーク協会・日本テレワーク学会に加入し、様々な会社のテレワークの取り組みを視察しつつ、テレワークの労務管理について研究してまいりました。
ここまでテレワークに興味を持って取り組んでいる弁護士は非常に珍しく、どこへ行っても、「なぜ弁護士さんが?」とよく言われます。
その理由は、端的に、「自分がテレワークをするのが好きで、この働き方がどんどん広まっていけば良いな」と考えているからです。
私は、働くことが好きで、それと同じくらい、色々な場所を訪れて刺激を受けることが好きで、その両方を実現できるのがテレワークという働き方でした。
ITベンチャー企業に勤めていた頃は、パソコン一つあればどこでも仕事ができたため、かなり自由にテレワークを楽しんでいました。
弁護士になってからは、紙媒体の資料も多く、基本的に事務所で働くようになりましたが、子供を出産し、保育園に預けられるまでの間は、情報セキュリティー的に問題のない範囲で自宅でテレワークをしていました。
コロナ禍を経て、打ち合わせを含めたすべての業務を自宅でテレワークできるようになり、それをきっかけに都内から茨城県つくば市にUターン移住しました。自然あふれる街で子育てを楽しみながら仕事ができることをとても幸せに感じています。
「働きたいけれど色々な場所にも行ってみたい」
「職場には出れないけれど働きたい」
多様な働き方を可能にし、ひいては多様な生き方を可能にしてくれる、テレワークの素晴らしさを、身をもって実感してまいりました。
一昔前までは、テレワークは子育て中の社員への福利厚生制度のように考えられていましたが、最近では、生産性を上げたり良い人材を獲得するための手段として積極的にテレワーク制度を導入する企業が増えています。
このような企業を法的にサポートし、より多くの方々がテレワークという働き方を選択でき、ひいては多様な生き方を選択できる社会の実現に少しでも貢献できれば良いなと考えています。