弁護士 川久保 皆実 オフィシャルサイト

コニカミノルタジャパン株式会社のテレワークの取り組み

日本テレワーク協会の「ライフコース多様化とテレワーク」部会の活動で、コニカミノルタジャパン株式会社様にお邪魔してきました!

同社では、場所・時間・紙に縛られない働き方をテーマに、全社をあげてテレワークを推進されています。


同社のテレワーク制度に関し、現在テレワーク導入を検討されている企業様の参考になる情報を仕入れてまいりましたので、以下備忘録的にまとめておきます。

【労働時間制】
・午前5時~午後10時までの間で、7時間40分働けばよいというスーパーフレックスタイム制(コアタイムなし)を採用。
※「午前5時~午後10時まで」というのは、深夜労働は認めないという趣旨。

【労働時間管理】
・労働時間及び休憩時間は、システムで管理している。→働きすぎの人がいればその都度上長が注意。
・コアタイムはないが、大体何時から何時まで働くということを事前申請するので、連絡がとれる時間帯は分かる。また、当該労働者がオンラインかどうかはシステムで把握できる。

【テレワークのトライアル】
・2016年7月20日~8月31日の時期に、約2800名を対象にしてテレワークの全社トライアルを実施した。
・この時期に設定した理由は、お盆の帰省時にテレワークを実践できるようにするためと、台風が来る時期なのでテレワークの有用性を実感してもらいやすいため。
(※テレワークのトライアルは台風・大雪など災害が多い時期に実施した方が、社員からポジティブな評価を得やすい。)

【サテライトオフィス】
・国内133か所のサービス拠点に統一の無線ランインフラをひき、各地のサービス拠点に行けばすぐに仕事できる環境を構築。

【情報セキュリティ対策】
・紙を持ち出さないこと、秘文付きのPCを使うことで対応している。

【粘土層対策】
・テレワークに否定的な粘土層に対しては、テレワークがBCP(非常時の事業継続計画)の一環であることを粘り強く説明するようにしている。

【ペーパーレス化・フリーアドレス化】
・2015年の本社移転を機に、ペーパーレス化と座席のフリーアドレス化を進めた結果、オフィスにおける一人あたりの専有面積が2.5坪から1.6坪に減少。
・「紙を捨てたらキャビネット捨てる」というルールを徹底している(キャビネットが残っていると紙は増えてしまうので)。